快適な目覚めを迎えるための枕選び

失敗しない枕選びの6つの条件

睡眠改善インストラクターが教える枕の選定法

(一般社団法人日本睡眠改善協議会 睡眠改善インストラクター 古賀 秀二〈認定番号15-1044〉)

1.枕の高さが自分に合っていること

理想的な高さは、体型や頭部の形状、寝姿勢によって異なります。

仰向き、横向きの高さがそれぞれ快適かどうか、そして寝返りの動作が楽かどうかで最適な高さが決まります。

2.頭部から頸部を支える基本構造であること

中身が一つの袋に入ったものだと型崩れしやすいので、独立したパーツが連結して入っているユニット構造のものを選ぶと良いです。

後頭部から頸部、肩のおさまりが良いか、横向きに寝ても楽かなど、確かめながら選ぶことも大切です。

3.好みや体質、生活スタイルに合った素材であること

感触、音、香りなど、使用者の好みに合っていることが大切となります。

ハウスダストなどのアレルギーがある人には、埃の出やすい素材は向きません。

頭部は発汗が多い部位であるため、枕をいつもきれいに保つことも欠かせません。 加えて、洗えるもの、天日干しが必要なもの、陰干しに適しているものなど、メンテナンスの方法や頻度が限られる場合には、メンテナンスが自分のライフスタイルに合っているかいう点も枕の素材を選ぶ際にはポイントとなります。

4.十分な大きさがあること

自然な寝返りを妨げないためには、左右に寝返りをうっても頭部や頸部をしっかり支えてくれる大きさがなければなりません。

5.寝つきの姿勢がラクであること

寝つきの姿勢は各個人が最も楽であり安心できる姿勢である。寝つきの良し悪しはその後の深い睡眠への進行に影響を与えるため、寝つきの姿勢が楽にとれる枕を選ぶと良いです。

6.シーズン性を考慮すること

季節によって寝室環境も変わります。夏には涼しい素材や構造を工夫した枕、冬には温かい枕など、湿温度を考慮 することで睡眠の質の悪化を防ぐことができます。